2• 長渕 剛〜富士山 10万人オールナイトLIVE。

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横幅130m!、高さ40m!という圧巻の巨大なステージがこのLIVEのスケールを物語る。要塞か基地のように鎮座する前で、今日は、一体~何曲歌い、何を歌うのか?

騒つく場内、数が数なだけに感じる波動も桁違いの壮大なスケールである。

刻々とその歴史的瞬間?、伝説とも言うべき時が近づいてくる。

いよいよ~オープニング。

和太鼓や神輿を担いだ一団が、長渕の登場を前にステージいっぱいに広がり、祭りを盛り上げる。煽る。

これは、長渕が命を懸けた祭りでもある。

21時。遂に開演!
前回の桜島ではハーレーに乗って、ステージに登場した長渕ですが、今回は上空からヘリで飛来!(※その時に、介護スタッフが壊れたテントでケガをしたニュースがメディアで躍って、泥がついてますが。まぁ、この件はノーコメントで)

着陸後、片手に相棒のブラックタカミネを握りしめ、お馴染み~革ジャンを羽織ったサングラス姿の長渕が一歩一歩、ステージのセンターへ歩を進める。

とうとう辿り着いた、富士のふもっとぱらのステージのド真ん中に立つ長渕。

近年の日米混合編成のバンドを従え~まさに富士の地でも、”殺る気”である。

注目のオープニング曲は、「JAPAN」!。MCの一言も挟まず、咆哮一声!

祭りの火ぶたが切って落とされた!

僕の予想していた曲の1つが的中(^^)
やはり、”日本”がテーマである。

分厚いサウンドで地伝いに体感する程。のっけから全開である。
場内は早くも、日の丸フラッグが一斉に揺れる。拳が突きあがる。長渕も突き上げる。

50日間にもよるリハーサルから成す一体音によるオープニングを決め、早くも脱ぎ捨てた革ジャンの下からは、これまたお馴染み~タンクトップに筋骨隆々の肉体。

2曲目の「GO STRAIGHT」からは、長いせり出しステージまでをバンドメンバーらと渡り歩き、躍動する。僕がいる最前ブロックのせり出し側目前で長時間プレイする長渕にラッキーである。

客席が更に揺れる。揺れる。
この人波は、まさに”富士の海”である。10万人に立ち向かう長渕が10万人の海を泳いでいるかのようでもある。

3曲目は、懐かしいメロディーの「SHA-LA-LA」。長渕の顔もあの頃の表情のようだ。

4曲目は、エレキに持ち替え~これまたイントロからアレンジした「ひわまり」。とことん、どこまでも”今の長渕”である。

5曲目の「GOOD-BYE青春」では、野外らしい演出の特効で炎が何度となく立ち上がり、ブルージーかつ重厚なロックサウンドを聴かせる。特にリズム隊が洪水的迫力である。

そして、6曲目で最初の弾き語り「愛してるのに」を披露。他~9曲目の「かましたれ!」、10曲目の「夏祭り」での弾き語りの序盤であった。

全4部構成と聞いていた、今回のLIVE。
第一部では、意外や意外なサプライズ曲も。「THANK YOU WOMAN」である。僕が唯一、長渕の曲で”甘酸っぱさ”を感じるような曲で。僕の大好きな時代の歌で、LIVEでは初聞き!(^^)

そして~元祖?長渕ロックンロール「泣いてチンピラ」から、”勇次”。今までの勇次のような皆んなで合唱するような青春ソングというより~メッセージソングとして、長渕が語り叫ぶ。顔をグシャグシャにしながら、汗と共に光らせた涙で、

”人に裏切られて利用されて…それでも俺ら決して諦めず、勇次が教えてくれた信頼を大事に、生きてきたよなぁ!?、お前も俺も生きてて良かったよぉ!”

というMCで、2時間を超えた~第一部の幕は降りた。

約1時間の休憩を挟んでからの第2部。
前回のホールツアーからの流れの「とんぼ」でスタート。

この2部のハイライトは、ラッパー・般若らを交えての~大曲「家族」からのワンフレーズ、

”白地に赤い日の丸、その父をたまらなく愛してる。
白地に赤い日の丸、その母をたまらなく愛してる。
白地に赤い日の丸、この国をやっぱり、愛してるのだ”

とだけを歌いながら、般若らが一連の法案に揺れる安部首相を名指しで叫弾するメッセージを絡め、存在感を見せつけたが、これは賛否両論分かれるとこかな?

久しぶりの「しあわせになろうよ」も披露。

警戒注意報真っ只中の鹿児島地方の桜島もおかまいなし?に、富士山でも「桜島」を大噴火!。やはり、この歌は腹の底からドクドクと煮えたぎるような野性を呼び起こすようである。

1番だけを歌った~「巡恋歌」で、第2部の幕が降りた。ここまで、長渕が弾くギターによる弾き語りが少な目である。

約40分の休憩からの第3部。
リズム隊の轟音炸裂の「KIZUNA」からスタート。長渕のボーカルが霞む程である。
長渕が自身の愛車の1台、コルベットのオープンクラシックカーに乗り込み、歌いながらセンターステージへと渡った。これは桜島でも見せたジープでの演出の再現。「シェリー」あたりで声が擦れだしたが、もちなおす。第3部のほぼ全編をセンターステージで歌い切った。3部でのハイライトは、久しぶりに長渕ファミリーとして、長らく一緒にパートナーでもあった笛吹氏が久しぶりにステージで長渕の横でプレイした「鶴になった父ちゃん」であろう。「STAY DREAM」で締めた第3部だった。

最後の休憩から、最後の第4部がスタート。「明日をくだせぇ」から、最近のツアーで歌われた曲群が並ぶ。

全曲、弾き語りなしのフルバンド演奏である。

ハイライトの「富士の国」では、昇り始めた朝陽を見ながら、

”見ろ!富士の国に陽が昇ったぞーーーっ!”

と、最高のセリフが決まった。
これはもはや、神がかり的な~運やタイミングあってのようなモノ。素晴らしい名シーンだった。

東北の震災時で、あれだけ現地に足を運んだ長渕は、震災以降のダメージや混沌とした今の日本に、自尊心や連帯を呼び起こしたいとの願いが、この日本の象徴である富士山へと脈打ちながら、繋がったのだ。

そんな長渕を、燦々と富士の陽が照らす。
10万人の観客も照らす。

長渕はステージを降り、陽に浮かび上がる~恍惚の富士山に向かい、

”富士よ聞こえるかーーーっ!?”
”富士よ聞こえるかーーーっ!?”

”みんなを幸せにしてくれ!!、争いのない国にしてくれ!!”

などと、鬼気迫る表情で~祈りの願いを絶叫の連呼で富士山の土手っ腹に突き刺さんばかりに叫ぶ。

僕もこの時には目頭が熱くなった。
涙、涙。

やはり、こんな歌をこんな風に歌えるのは長渕しかいない。

ド迫力の長編アレンジの「富士の国」が終わり~ステージ前方の客に揉みくちゃにされながら戻ったステージでは、アンコールとも言える「明日へ向かって」豪快に聴かせる。

それを経ての終盤で、意外な選曲が……
「SUCCESS」である!

最近のツアーではお馴染みですが、嬉しい誤算?で…
思えば、その「SUCCESS」の歌い出しは、

”国境の金網、潜り抜け、有刺鉄線超えれば太陽が昇る”

というフレーズである。

今、まさに、幾多幾重もの困難苦難を乗り越え~富士山オールナイトLIVEを実現させ、そのステージに立ち、引きづり出した朝陽を10万人と共有するする長渕にとって、SUCCESSの心境とクロスオーバーする事は容易に想像が出来る。

ラストは、「明日へ続く道」

これが、長渕大河ドラマ~富士山オールナイトの終着である。魂の帰着である。

僕が期待していた~桜島の再来、11年ぶりの「Captain of the ship」でのフィナーレの願いは叶いませんでしたが、それもまた今の長渕らしさでしょう。

終焉、終演………
全てが型破りとも言える、今回の富士山。

10万人が、富士の刺陽を浴び、それぞれの帰路へとつく。

それぞれ、自身の人生という現実へと帰っていく。

僕にとって、この長渕 剛~富士山10万人オールナイトLIVEが、あの桜島オールナイトLIVEを超えたか、超えなかったか、以上か、以下かなどは、僕の心にしまっといておこうと思った、そんな富士山LIVEでもありました。

この富士山で長渕は、男性ソロアーティストとしての動員もさることながら、また日本の音楽史に打ち据えた~金字塔的偉業である事は疑いようもありません。

富士の女神を微笑ませ、最後に…
”まだまだいくぞーーーっ!”
と、次への始まりと挑戦を宣言した長渕。

また、確かに長渕道はどこかに続いていく。

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